会社の定期電気点検に伴って、物凄い台数の機器の電源の入り切りが発生したのだが、
十数台あるNASのうち1台の基盤が壊れたらしく、起動しなくなってしまった。
HDDは3年毎くらいで交換したが、本体は7年以上頑張ってくれたみたい。ありがとう・・・。
とはいえ、データは救出して使えるようにしないと問題なので、
同世代のNASを覗いてみると、XFSフォーマットだった。
CentOSでそのままいけるじゃないか!と気楽に外付けでHDDを接続し、
マウントしようとしたが、
mount: unknown filesystem type 'linux_raid_member'
レイド組んでると、普通にマウントできないそうだ・・・。
少し調べると、mdadm(Multiple Devices maapper administrator の略と思われる)という
ユーティリティがあるので、それを使ってレイド構成として認識させるとあった。
物理又は、ソフトウェア的にレイドを組んでいるマシンで作業すると
ぶっ壊れる恐れがあるので、『レイドが組んでいないマシンで作業』すること!
# yum install mdadm でユーティリティをインストールする。
RAID状態だったHDDをUSB等で接続すると、md124とかmd125とかの
mdマップが自動作成させてしまっているので、一旦それらを停止させる必要があった。
# cat /proc/mdstat で調べると、inactiveとして認識されているが、これが原因の様子。
そこで、
# mdadm --stop --scan でraidアレイをすべて停止させてから、
mdadmのコマンドでマウントさせるためのデバイスを認識させる。
# mdadm --assemble --run --force /dev/md7 /dev/sdd7
接続したHDDはsdd7 認識させるmdもわかりやすくmd7とした。
mdadm: /dev/md7 has been started with 1 drive (out of 2).
と出れば、dev配下にmd7として認識されたことになる。
# mkdir /mnt/nas_hdd
わかりやすくnas_hddというディレクトリを作成し、マウント
# mount /dev/md7 /mnt/nas_hdd
アンマウントは、通常通り、
# umount /mnt/nas_hdd で良い。
転ばぬ先の杖はちゃんと用意しないといけないですね。
こんな作業知らないで済むならその方が良いし、消えて欲しくないデータなので、
精神衛生上あまり宜しくない作業だった。
RAIDは便利だけど、起動しなくなった時はつらいなぁ。